一昔前の婚期(結婚適齢期)といえば「女性はクリスマスイブ(24才)。男性は大晦日(31才)まで。」と言われていましたが、さすがに今そんなことを言うと笑われてしまいます。
令和時代の今、ライフスタイルは多様化し、それに伴い結婚に適した「婚期」も人それぞれとなり多様化しています。
本記事では、令和時代に相応しい婚期についてお伝えしています。
結婚の価値観はどう変わった?昔と今の違い
時代の移り変わりとともに、自然と結婚に対する常識や概念も変化しています。
二人の関係に対しての責任
従来の常識
結婚をすると、パートナーとの関係に責任をもつ必要があります。
パートナーへの気持ちが冷めても、他に好きな人ができても一方的に別れることはできません。
世間体を保つため、お子さんを育てる経済力など様々な理由で、離婚を踏みとどまる女性が多かったです。
新たな価値観
旦那さんと険悪な関係になってしまった時。
婚姻関係を続けるために、関係を修復させたいというご相談は、とても多いです。
ただ、私が鑑定を始めた20年ほど前と比べて、今は離婚のご相談、不倫のご相談、シングルマザーやシングルファーザーからのご相談がとても増えています。
結婚生活が上手くいかなくなったり、パートナー以外の人を好きになった場合の選択肢は 多様化していると言えます。
お金や生活の共有
従来の常識
結婚すると、生活費や生活を共有することになります。
これは主に男性になりますが、配偶者や子どもに対して扶養義務が生じます。
そして、単身赴任などを除いて家族はひとつ屋根の下で生活しています。
新たな価値観
私が鑑定を始めた20年前と比べて、今は働く女性がとても増えています。
そのため、お互いの収入の中から生活費を出し合って家計を賄う家庭が増えました。
また、ネットの発達により遠距離恋愛や働き方の選択肢が増えたので、別居婚や2拠点生活、お互いの地元を離れて国内や海外への移住など、住まいのあり方も多様化しています。
お互いの親族との付き合い
従来の常識
結婚すると、盆正月などの帰省、冠婚葬祭、または同居など、お互いの親族と関わることになります。
場合によっては、家業を継いだり、婿養子に入ってもらって家(苗字)を継ぐという人もいます。
新たな価値観
従来のような考え方を持った方もいますが、時代の変化と共に親世代の価値観も変わってきています。
極力煩わしい親戚付き合いを避けたり、家業を廃業したり、なるべく子ども世代に負担をかけたくないと考える方たちも増えています。
以上のように結婚に対しての考え方は多様化しています。それだけ、結婚後のライフスタイルの選択の幅は広がったと言えるでしょう。
ただその反面多様化した分、個人の価値観の違い、都会と田舎など地域性による影響、世代による考え方の違いなどが出やすくなっています。
そのため、一歩間違うと何を優先すべきか分からなくなってしまう可能性もあります。
なので、結婚の際にはお相手の方としっかり話し合って、自分たちに相応しいライフスタイルを見つけていく必要があります。
令和時代の女性の婚期は?どういうとき結婚を意識する?
女性が結婚を意識する4つの理由と、そこから見えてくる婚期についてお伝えします。
彼氏と結婚したい
結婚したい理由で一番多いのが、お付き合いしている彼氏と結婚したいということです。
この場合の「婚期」は、年齢よりも付き合った年月が重要になります。
付き合って数ヶ月で結婚など早すぎると、結婚してから後悔をすることがあります。
少なくとも1年ぐらいはお付き合いをして、お互いのことをよく知ってからご結婚を考えることをおすすめします。
男性の魂胆を見抜けなかった失敗婚
公務員をしている30代後半の女性。
少し結婚をあせるようになっていた時に、ある男性と知り合いお付き合いを始めました。
そして付き合って2ヶ月後にはもう結婚するという話になって、周りの友達は「もう少し様子を見たら?」と忠告しましたが、本人も親も乗り気で結婚しました。
すると結婚した後に、男性は借金があることをカミングアウトしてきたんですね。
結婚したんだからということで、その借金を彼女と彼女の親で肩代わりしました。
その後から男性は家に帰って来なくなり、離婚を切り出してきました。もちろん彼女も彼女の親も承知せずに揉めましたが、離婚となりました。
その女性は、最終的には金銭問題も解決し再婚しています。
そして「振り返ってみると、彼のことが好きだったんじゃなくて誰でもいいから早く結婚したかかったから、それが失敗だった。」とおっしゃっています。
これは極端なケースではありますが、結婚を急ぐ相手には注意が必要です。そして逆も同じで、結婚を急ぐと相手に不信感を与えてしまいます。
友達の影響
女性は、周りの女友達が結婚しだすと、自分も結婚したくなることが多いです。
この場合の「婚期」は 、自分が所属しているグループのカラーに左右されます。
たとえば、ギャル系なら10代後半~20代前半、大卒のキャリアウーマン系なら30代前半など、仲良しグループ内での結婚ブームがあります。
女性心理として、自分が最後まで独身でいるのは嫌だなと思ったり、一人だけずっと独身でいると何となくそのグループとは疎遠になったりすることもあります。
ふっと我に返って婚活を始めたキャリアウーマンのケース
大学を出てある外資系の会社に入り、海外勤務などもこなしてバリバリ働いていたキャリアウーマンの女性。
時々彼氏ができたりしていましたが仕事の忙しさで自然消滅してしまい、30代半ばまで独身でした。
あるときふっと周りを見渡すと、同級生や仲が良かった同年代の女性はほとんど結婚していました。
そんな女友達とは疎遠になっていて、周りには仕事仲間の男性や、かなり年下の女性の後輩しかいないことに気がつきました。
その時急に「私、何やってるんだろう?」という気持ちになって、恋愛願望や結婚願望が湧いてきました。
そこから程なく仕事を辞めて、友達に紹介してもらったり結婚相談所に入会したりと婚活に励みました。
そしてある男性と巡り会い結婚しお子さんも授かり、女友達との交流も復活し楽しく生活をしています。
その女性は、もちろん女性が独身でいることを悪いと思っているわけではありません。
ただ、一瞬立ち止まって自分の人生を考えた時に、パートナーや子どもがいる人生を選びたいと思って、結婚に目を向けることになったそうです。
「女友達がみんな独身だったらそんな考えには及ばなかっただろうけど、結婚してたからそういう考えが出てきたんだと思う。」とおっしゃっていました。
このことからも分かるように、女性の「婚期」は周りの女友達に左右されることもあります。
妊娠や出産
女性は、子どもを授かれる期間が決まっています。そして、妊娠や子育てで女性の人生は大きく変わります。
そのため、妊娠や出産も「婚期」に大きな影響を与えています。
たとえば、早婚にあたり10代後半から二十歳そこそこの結婚の多くは授かり婚であることが多いです。
一般的には「結婚したら出産をしたい」と考えている場合は、20代半ばから30代前半の結婚が望ましいです。
30代後半~40代前半は出産を考えると少し遅めになるので、なるべく早めに婚活をすると良いですね。
そして、個人差もありますが40代半ばを過ぎたら、 お子さんを授からなくても良いという男性との結婚を視野に入れる時期に入ってきます。
結婚も出産もご縁による部分が大きいですし少しシビアな話ですが、結婚やライフスタイルを叶えるためには、妊娠や出産はしっかりと考えていかなければいけない問題です。
34歳女性の戦略的授かり婚
34歳で派遣社員をしていた女性。
親から結婚と孫を再三催促されていたし本人も結婚したがっていましたが、彼氏の仕事が忙しいこともあり結婚話は延び延びになってまとまらずにいました。
ただ、年齢的にもこれ以上待ちたくないということで、密かに妊活を始めました。
妊娠のための知識を学んだり、基礎体温をつけたり、食事に気をつけたりなど、女友達も若干引いてしまうぐらい必死に頑張りました。
そのおかげで無事にお子さんを授かることができ、それをきっかけに彼氏とゴールインしました。
その女性は「このコのおかげで結婚できたし、本当に私たちの元に生まれてきてくれて感謝してる。」ということで、お子さんのことを可愛がっています。
もちろん旦那さんも同様で、お子さんを中心にとっても仲が良い家族になっています。
授かり婚と言うと10代の後半から20代の前半の若い女性に多いイメージもありますが、この女性のように30代前半~半ばの女性の「戦略的授かり婚」も意外と多いです。
特に長年付き合っているけどなかなか結婚に踏み切らない彼氏も、お子さんを授かると覚悟を決めてくれます。
そして、いざお子さんが産まれると子煩悩になって、円満な家庭を築いていくケースがほとんどです。
年齢
結婚を考える女性の相談で多い年齢は、28~29才と38~39才、そしてこれは再婚も含まれますが48~49才です。
これはやはり「20代のうちに」とか「30代のうちに」という女心が影響しています。
そして、この年齢は「20代のうちに結婚したい。」「出産を考えたら30代のうちに結婚すべき。」など彼氏を説得しやすい年齢ですね。
彼女にそう言われた男性は、結婚に向けてしっかりと気持ちを固めていきます。
なので、28~29才、38~39才、48~49才は、令和時代における女性の「婚期」と言えるでしょう。
令和時代の婚期や結婚についてのまとめ
令和時代における「婚期」についてお伝えさせていただきました。
ライフスタイルや価値観の多様化に伴い「婚期」も同じように多様化しています 。
なので、自分がより良い生き方をするためにも既存の常識にこだわらずに、結婚や婚期について考えていく必要があります。
ぜひ本記事を参考に、自分に相応しい婚期を見つけてくださいね。